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注目が集まる生活習慣病対策 機能性食品の中でも,厚生労働省の審査・認可を経る特定保健用食品の場合,現時点で整腸・コレステロールなどの7種類の訴求効果に関する製品が販売されている。それら訴求効果別の特許出願件数を以下の表に示した(表1)。
1990年代は「ミネラル・骨」に関する出願件数が他を引き離しており,機能性食品の主力分野であったことが分かる(図1)。2000年に入ると「ミネラル・骨」は出願件数が横ばいとなっているのに対し,その他の訴求効果に関する出願が伸び始め,特に「体脂肪・中性脂肪」,「血糖」に関する出願の伸びが顕著である。この2分野は2003年には「ミネラル・骨」を抜き,研究開発においては現在の主力分野であることが分かる。特に「体脂肪・中性脂肪」は市場の伸びも著しく,2006年度が前年比26%増の717億円,2007年度は同12%増の803億円にまで拡大する見込みであり1,機能性食品の中でも最も注目される訴求効果である。「メタボリックシンドローム」という言葉の浸透度も高いことも影響している。出願件数も2005年以降トップを維持しており,企業の研究開発活動もさらに活発化することが予想される。そこで「体脂肪・中性脂肪」に焦点を当て,さらに詳細に分析した。 なお,グラフ上は2007年の出願件数が落ちているが,これは未公開の出願が本分析データに反映されていないためである。 1 矢野経済研究所「新時代を迎える特定保健用食品・機能性食品市場」2008/3/31 以下,市場規模に関するデータは上記資料より引用 花王が「体脂肪・中性脂肪」対策でリード 体脂肪・中性脂肪に関する機能性食品の特許出願件数上位10社を抽出し,10社間の研究開発力をシェア・チャートから考察する(図2)。 分析には,公開されている特許情報をもとにして,特許を保有する企業の技術的な競争力を測る指標であるPCI®(Patent Competency Index)を利用する。PCI®とは,SBIインテクストラが独自に開発したもので,各特許の注目度などを被引用数や情報提供数などのリアクション数により計測し,個々の特許の質を数値化した指標である。
出願件数・PCI®ともに花王がトップであり,安定感がある。件数8位のサントリーがPCI®2位に,件数4位の日清オイリオがPCI®3位となっており,この2社が花王を追う展開となっている。 特定保健用食品として,花王は「ヘルシア® 2」・「エコナ®クッキングオイル」,サントリーは「黒烏龍茶」,日清オイリオは「ヘルシーリセッタ® 3」等の有力製品をそれぞれ上市している。これら3社が「体脂肪・中性脂肪」分野における代表的製品を生み出した背景には,製品開発を下支えする高い研究開発力の存在がある。 2 ヘルシアは花王の登録商標です。 3 ヘルシーリセッタは日清オイリオの登録商標です。 新たな有効成分で開発競争が激化か |
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