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受講生にとっては,事業計画というものが全く分かりません。アントレプレナーシップ論講座オープンスクールでは何回も事業計画の例を見せてイメージをつかんでもらいます。 私たちの講座では,初回の講座の説明会も事業計画の構成要素で説明しています。事業計画の構成要素はものごとを説明するのに適したものなので講座の内容も説明できてしまいます。講座の内容を説明しながら,講座のゴールである事業計画も見せることができるので一石二鳥というわけです。 事業計画の構成要素は,研究報告書の項目と似ています。つまり物事を筋道立てて説明する標準的な構成要素からできているということです。
参考まで特許明細書とも事業計画を比べてみます。特許明細書は,事業ビジョン,事業戦略,オペレーションについての記述がありません。つまり,特許明細書には,「なんのために」や「どうやって」の部分が省略されて「これをやります」の部分だけがあるということです。
エグゼクティブ・サマリーを除いて9項目というのは少し項目が多いので,研究報告書のように,マーケティングと事業戦略,オペレーションをまとめて(「事業運営方針」などとしてくくる)エグゼクティブ・サマリー+7項目とするのもよいと思います(7項目でも説明される側からすると多く感じます)。 ここに挙げた事業戦略の項目はエグゼクティブ・サマリー,ビジネス・モデル,マーケティング,リスク・マネジメントなどカタ仮名語が多く,日本語としては,分かりにくい面もあります。要約,事業の定義,市場へのアプローチの仕方,今後の課題などとするほうが分かりやすいでしょう。しかし,事業計画を扱う業界の慣習でこうした言葉を使うことが多いので,この講座でもこうしたカタ仮名の用語を使っています。 (次ページへ)
柴田英寿
2002年から2006年まで日本知財学会理事。2002年から5年間,東京大学先端技術研究センターにて特任教員,非常勤講師としてアントレプレナーシップ論の前身講座を開講。知的財産権の研究会であるビジネスIPRとして韓国の同種団体IPMSとの交流や知財ゲームの普及などを展開。毎週水曜日朝に開催する朝食会(赤坂ブレックファーストクラブ)も有名。著書,寄稿多数。株式会社日立製作所勤務。著者ポータル。 |
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