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海上自衛隊では,IDにどのように取り組んでいるのか? |
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答 |
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海上自衛隊は,IDの先進的な適用事例である米海軍に学ぶ形で,IDの導入を進めている。2002年6月に私が採用された時点で,私に期待された職務内容は,(1)新たな教育業務運営のためのID手法の導入,(2)教育のIT化を推進するための教育工学の導入,(3)教育原理,教育心理学,教育環境学の観点からの海上自衛隊教育の見直し,(4)教材作成の専門家の養成,である。
海上自衛隊は約4万人を擁する組織であるが,一方で,年間延べ約1万人の受講者,6つの学校を始めとする多数の教育部門,約450種類の課程を持つ日本でも有数の規模の教育機関でもある。2003年からID手法を採用した教育を試行し,徐々に適用範囲を拡大しているところだ。 |
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| 問 |
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IDの適用事例の代表例には,どのようなものがあるのか? |
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答 |
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日本マクドナルドの店舗の事例が身近だろう。店長が出勤してから退勤するまで,あるいは店員が調理や接客をするうえで,必要な業務と技能は多岐にわたる。これを適切に遂行させるために,米マクドナルドの指導を受けた国内スタッフが,IDをはじめ,生産工学やテクニカル・ライティングなどの専門手法を活用している。
このほか,NECインターナショナルトレーニングは,海外の現地技術者向けの教育にIDを適用したのを皮切りに,現在は,日本の顧客向けにIDを適用している。さらに,ソニーの組み込みソフトウエア部門,電力会社の原子力発電部門,三井化学の岩国大竹工場,本田技研系の専門学校などもIDを採用している。 |
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| 勘と経験を脱して,教育をデザインせよ |
| 問 |
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IDの最近の動向として,どのようなことに注目しているか? |
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答 |
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「総合的学習」の考え方に対応し,受講者の主体的な行動に従って,教育の実施中にデザインを受講生個人ごとに変える取り組みに注目している。一方,現在eラーニングが注目されている。しかし,教育手段としてeラーニングを選ぶか選ばないかは,IDの判断によって決まることだと考えている。こうした観点で,海上自衛隊でも,eラーニングという手法を,IDの判断に基づき,適切な場面で採用することとしている。 |
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| 問 |
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日本の教育全体について,どう見ているか? |
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答 |
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これまで,日本の企業・官庁・大学などでは,教育は勘と経験で行われており,必ずしも実務に役立たない教育が横行していた。例えば,(1)精神論を唱える教育,(2)実務と遊離した戦略論を提示し,実務には役立たない教育,(3)業務に役立つヒントを散発的に提示する教育,などだ。
米国経営協会(AMA:American Management Association)のビジネス・セミナー体系と,日本の同様のものを比較すると,驚くほどデザインが異なる。教育のデザインという観点で日本が米国に追い付くための手法がIDと位置付けられる。IDの専門家は日本でも増えつつあるが,韓国やマレーシアよりもずっと少ない。IDの専門家をもっと増やす必要がある。 |