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早大,一般教養課程で知財入門科目を導入 より広範な人材育成に向けた第一歩に [2004/04/21]
早稲田大学は,2004年度,全学部の学生を対象とした科目として,「やさしい知的財産入門−なぜいま知的財産なのか−」をスタートした。早大の知的財産本部が主催し,教員のほか,弁護士,企業や官庁における知財実務の経験者が教壇に立つ。早大では,学生に対して知財に広く関心を持たせるため,一般教養課程の段階で基本的な知識を提供。知財への意識を早期に育て,より専門的な人材育成につなげることを目標とする。 身近なテーマから興味と問題意識を喚起 講座名通り,「やさしい知的財産入門」は知財に関する基礎的な知識や問題を扱う。講義とゼミを組み合わせた形式で,テーマごとに専門分野の講師が指導にあたる。前期・後期に各1回,それぞれ15コマで開講,前期は60名が受講する。受講生の所属学部は法学部をはじめとした社会科学系が中心だが,理工系の学生もいる。 4月14日に行われた第1回の講義では,国際情報通信研究科・国際教養学部教授の樋口清秀氏と国際情報通信研究科客員教授の森康晃氏によって,日本における知財をめぐる動向や,知財を活用した世界のビジネス・モデルなどが紹介された。 従来,大学での知財関連の講義は法律論など専門性の高いものが多かった。内容を初歩的にしつつビジネスにおける問題や実務などに焦点をあてることで,多くの学生に対してより身近に,かつ広範に,知財を意識させることを狙っている。 「知財知識はビジネス・パーソンの必須知識」 知財への意識を高めることは,学生生活においても強く求められているという。コンピュータ・ソフトウエアや音楽CDに関する著作権保護や海賊版の排除など,大学内で取り組むべき問題が多いことから,早大知的財産本部では,今回の講義が活動の一助になればと期待を寄せる。 だが,講義の最大の目的は,やはり知財に関わる人材の育成にある。「知的財産に関する知識を身につけることは,これからのビジネス・パーソンには必須。受講している学生たちが将来どのような分野に進むにしても,知財と何らかの関わりを持つことになるだろう。ここで得た知識は必ず役立つ」。知的財産本部・参与の相原戦太郎氏はこう話す。 専門家育成の第一段階として 同じく参与の藤本暸一氏は,「取り組みの中から一人でも多くの知財の専門家が生まれることが,ひとつの理想型だ」と語る。そもそも今回の取り組みの背景には,理工系におけるMOT(技術経営)人材の育成カリキュラムの見直しなどもあった。しかし,近年の広範な分野における知財ニーズの高まりから,基礎的な知財知識の取得と問題に対する判断力の養成を重視。専門家育成への第一段階と位置付けることになった。 専門性の高い知識という位置付けから,ビジネス・パーソン必須の知識へ。知財をめぐる状況の変化が,大学における知財教育のあり方や,学生の意識にも変化を及ぼし始めている。 (河井貴之=日経BP知財Awareness編集)
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