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地域を超えた連携が「地域知財戦略」に不可欠 九州経済産業局・地域経済部(下) [2005/08/08]
経済産業省九州経済産業局・地域経済部では,知財を通じた地域産業の振興に積極的に取り組んでいる。同部技術企画課,特許室長の武田一彦氏は,「地域産業の振興は,地域内で完結しない。むしろ,地域の枠組みを超えた戦略的な連携の促進が不可欠だ」と指摘する。同氏に,地域知財戦略を推進する上での課題と,この10月に開催される「特許流通フェア2005 in 九州」の詳細について聞いた。(聞き手は河井貴之=日経BP知財Awareness編集)
TLO,特許流通アドバイザを通じた連携を強化 九州独自の知財戦略を展開する上では,地域内でも「知財デバイド」が生じないように配慮する方針である。例えば,九州地域の弁理士数は,地理的な産業構造を反映して福岡県に集中しており,佐賀,長崎,大分,宮崎,鹿児島の5県で登録している弁理士は,それぞれ,わずか1〜3人規模である。こうした現状に配慮しつつ,九州全体を包含する大きな枠組みで知財を通じた産業振興を今後は考える必要がある。 われわれは,(1)TLO(技術移転機関)を中心とする産学連携,(2)各県の特許流通アドバイザ(関連記事)の活動を含めて実施される企業や研究機関の連携に期待している。 地域を超えた連携が知財戦略のカギ 事業の成功と拡大に向けて複数の企業や研究機関を結び付けるためには,九州という地理的な枠組みを超えて,日本全国へ目を向けなくてはならない。地域産業の振興とは,「地域内で完結すること」を意味してはいない。特に知財戦略では,地場企業に限定した連携には限界がある。同様に,産学連携においても地域の大学が得意とする研究領域は必ずしも地域の産業に反映されていない。 九州地域においてすでに知財活用に成功し,ライセンス契約を通じて収益を得ている企業の場合,ライセンス先は別の地域の企業という事例が多く,全国規模でライセンシングが展開されている。こうした成功例をビジネス・モデルとして「特許流通データベース」などのツールを用いて紹介するなど,戦略的な知財活用のノウハウ普及が重要である。 九州企業の保有技術が集結する「特許流通フェア2005」
2005年も同フェアを10月26〜28日に開催する。今回は,商談の場としての役割を従来以上に重視しており,展示スペースとは別に商談用のブースを設置するなど新しい工夫をこらした。九州地域以外の企業などにも参加してもらい,大いに盛り上がることを期待している。 また地域を超えた連携を促進するため,2005年11月に東京ビッグサイトで開催される「特許流通フェアin関東」に,九州地域のTLOが保有する技術シーズを紹介するコーナーを設置する。 |
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