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「知的財産権のポートフォリオのマネジメントが重要(下)」 ―― NEC会長の佐々木元氏[2004/02/27]
NEC会長の佐々木元氏は1月27日,「国際特許流通セミナー」(主催:独立行政法人工業所有権総合情報館)の基調講演で,同社の事例を中心に企業の知的財産戦略のあり方について語った。 オープン化とクローズ化を戦略的に使い分け NECは,「知的財産の戦略的活用による収益源のオープン化」戦略の一環として,「イノベーションマーケットプレイス」を2003年7月に開設した。これは,NECが保有する特許・技術・エンジニアリング・サービスなどの技術情報を広く提供するWebサイトである。NECの技術力やライセンス・ポリシーに関する情報発信だけではなく,新たな販売チャネルとして機能させ,需要動向を把握するアンテナ・ショップ的な位置づけも持たせている。 「イノベーションマーケットプレイス」は2003年12月現在,登録ユーザー数が約800人で,電機・精密・コンピュータなどの製造業のユーザーが多い。海外ユーザーが,米国,インド,中国をはじめ,36カ国に及んでいるのも注目される。 オープン化の一方で,外部に対してノウハウを開示しない「クローズ戦略」が求められる場面もある。NECでは,戦略デバイス向け生産設備の内製化や,フラッグシップ製品のキー・デバイスの国内内製化により,戦略的に重要なノウハウの外部流出を防いでいる。 知財分野の人材育成が重要に NECは2002年4月に,研究開発部門や事業部門が人材を集め,知的資産事業本部を立ち上げ,従来の特許管理の枠にとらわれない活動に取り組んでいる。2003年7月設立の「イノベーションマーケットプレイス」に続き,2004年1月に,技術シーズとビジネス・ニーズのマッチングによる新規事業創造を目指したコミュニティとして「イノベーション創発工房」を設立した。知的財産分野の人材育成は,経営としての重要課題と認識しており,今後ますます重要になると考えている。 (今回で終わり) (まとめは村中敏彦=日経BP知財Awareness編集委員)
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